Café Berlinの建物では

 その昔寛政年間から、『出屋敷屋』として醤油の製造業、明治•大正期から呉服商、その後『小田赤ちゃん堂』としてベビー用品店が営まれていたそうです。2004年に龍野市(当時、現在はたつの市)から、江戸末期建設とされる伝統的建造物のひとつとして指定されました。町並み整備助成を受け、大規模な修理が行われました。関西学院大学名誉教授である経済学者の森本好則先生ご夫妻の旧宅で、奥様の(小田)晃子様のご実家でした。玄関引き戸を開けるとすぐ目に入る印象的な吹き抜けの天窓は醤油醸造の時代の名残でしょうか。『小田赤ちゃん堂』のころは天井として塞がれていたものを原状回復なさったということです。



小田出やしき屋から赤ちゃん堂へ

龍野出やしき屋小田呉服店

森本先生からいただいた写真の中に見つけた呉服店当時の風呂敷。電話は局番なしでしようか。五十五番です。

小田赤ちゃん堂のたとう紙

戦後のベビーブームを見込んでの呉服店からの転向でしょうか。電話番号は局番2のゼロゼロ五五に。


森本ゼミ 第15回卒業生一同

卒業記念品の美しい時計。旧赤ちゃん堂の2階の和室で今も静かに時を刻み続けています。